サントリーホール（港区赤坂1、TEL 0570-55-0017）内の小ホール「ブルーローズ」で3月21日・22日、「サントリーホール オペラ・アカデミー30周年記念公演 オペラ・ガラ・コンサート」が行われる。

迫田美帆さん

　「サントリーホール オペラ・アカデミー」は1993（平成5）年、同ホール主催事業の「ホール・オペラ」に出演する世界的音楽家から直接学べる場を若い歌手たちに提供する目的で発足。今年、創設30周年を迎えることを記念して2夜にわたり公演を行う。

　21日の「第1夜」では、今年没後100周年となるイタリアのオペラ作曲家、プッチーニの作品を取り上げる。前半はイタリアのプッチーニ音楽祭や東京二期会「トゥーランドット」で題名役を務めたソプラノ歌手の土屋優子さんらが出演。後半の「蝶々夫人」では、主要4役による語り付きのハイライトとして、主演を務めるソプラノ歌手の迫田美帆さん、メゾ・ソプラノ歌手の林眞暎さん、テノール歌手の石井基幾さん、バリトン歌手の村松恒矢さんが共演する。

　22日の「第2夜」では、オペラ・ガラならではの、さまざまな歌手によるアリアや重唱を披露する。後半では、同アカデミーの修了コンサートでアンコールの定番となっている縁の深いオペラ作品「ファルスタッフ」を、現在同アカデミーを率いるジュゼッペ・サッバティーニさんが主演を務め、国内外で活躍するアカデミー修了生や現役生たちと共演する。

　サントリーホール企画制作部の長谷川亜樹さんは「両日ともに朝岡聡さんのナビゲートの下、国内外で活躍している旬の歌い手たちの歌唱を楽しめる。特に第2夜の『ファルスタッフ』フィナーレでは、大アンサンブルに期待してほしい」と話す。

　19時開演。チケットは、第1夜＝5,000円、第2夜＝6,000円。