溜池山王の和食店「とれたて魚と野菜の小料理 KIGI（キギ）」（千代田区永田町2、TEL 03-6205-8095）が11月7日、ビーガン向けランチメニューをリニューアルした。経営はInnovation Design（永田町2）。

新作「ブッダボウル」

　今回提供するビーガン向けのランチメニューは、同店が目指す「食を通した社会課題解決」をテーマに、地産地消の基準となる半径80キロ圏内の食材を75％以上使った料理で構成する。

　同社サステナブルデザイン室マネジャーの和田奈央さんは「『調達』『社会』『環境』に配慮したサステナブルな食の選択肢を増やし、大豆やキノコなど、和食でよく用いられる植物性の素材のうまみを生かしたビーガン料理のおいしさを体験してほしいと考え、ランチメニューのリニューアルを機に新作の7種類を加えた9種類をラインアップした」と話す。

　新作の「大豆ミートコロッケライスボウル」は、国産大豆を使った同店オリジナルの「大豆ミートコロッケ」「大豆ミートボール」、サラダなどをご飯にのせて提供する。コロッケは天然酵母のパン粉を使い、ホクホクとしたジャガイモの食感と素材の味が楽しめるよう塩とコショウだけで味を付けているという。「ブッダボウル」（以上1,760円）も新作で、サラダや「車麩（ふ）のフライ」、「豆腐の糸あおさ揚げ出し」、ビーガンマヨネーズ、かんきつなどをご飯にのせて提供する。

　このほか、大豆ミート本来のおいしさを引き立たせるため、具材はシンプルにレンコンのみを使ったという「国産大豆ミートのハンバーグ」に、ビーガンデミグラスソースかけた「ヴィーガンハンバーグライスボウル」や、「ヴィーガン生姜（ショウガ）焼きライスボウル」（以上1,980円）も用意する。

　鍋なども提供する。「きのこ鍋御膳」（2,750円）は、タモギダケ、ヒタタケなど9種類が入る「きのこ鍋」に季節のおばんざいが付く。ごはんは白米ともち麦から選べるほか、フリードリンクも付く。ほかにも、1日5食限定の「大豆ミートバーガープレート」、「大豆ミートチーズバーガープレート」、「大豆ミートチーズハンバーグトマトソース御膳」（以上1,350円）、「精進とんかつ御前」（1,500円）も用意する。

　和田さんは「ビーガン、ノンビーガンを問わず一緒に食事を楽しんでもらえるよう、環境に配慮した肉や魚を使ったメニューも用意している。ビーガンの方や、環境や健康によい食生活を目指している方から『この近辺でビーガン料理を提供している場所が意外と少ないのでうれしい』との声も届いている」と話す。

　提供時間は11時30分～14時30分。