赤坂氷川神社(港区赤坂6、TEL 03-3583-1935)が2月17日、季節の御朱印「祈年祭(きねんさい)」頒布を行う。
千年以上の歴史を持つといわれる同神社。季節の御朱印頒布は2018(平成30)年7月からシリーズ化し、これまで「夜桜」「祭り」「イチョウ」などをあしらった御朱印を頒布してきた。
今回は「祈年祭」にちなんだ御朱印を数量限定で頒布する。祈年祭は「としごいのまつり」とも呼ばれ、毎年2月17日に豊作祈願の神事が行われる。同御朱印は境内のウメの木を使って、巫女(みこ)が1枚ずつ和紙を今様色(いまよういろ)に染めた。「今様」は「現在のはやり」を意味し、今様色は平安時代に流行した色の一つという。
同神社職員の神屋宗太郎さんは「としごいのまつりの『とし』とは『稲』のことで、農作業が始まる前にその年の秋の実りと豊作を祈願する。今様色とは、濃い紅と紅梅色の中間に当たる少し濃い紅梅色だとされている」と話す。
「ウメは冬の厳しい寒さの中で、百花に先駆けて美しい花を咲かせ、ウメの花の香りや春の兆しを感じることができる。御朱印は1枚ごとに濃淡が異なるが、手作業ゆえの風合いとご容赦いただくきたい」とも。
頒布開始時間は9時。初穂料は500円。頒布枚数は200枚。