サントリーホール(港区赤坂1、TEL 03-3505-1001)は10月、米カーネギーホールとの提携によるワークショップを開催する。開催は2回目。
同ホールは2006年9月にカーネギーホールと提携し、音楽教育プログラムで国際交流を行うことで合意。昨年から本格的にプログラムを展開し、第1弾として昨年4月に未就学児童を対象としたプログラム「カーネギーキッズ at サントリーホール」を実施。
第2弾となる今回の提携プログラム「レオン・フライシャー『モーツァルト:ピアノ協奏曲ワークショップ』」はプロを目指す若手アーティストの育成を目的としており、アメリカを代表するピアノ奏者であるレオン・フライシャーさんを招きワークショップを行う。
ワークショップのテーマは「モーツァルト」。モーツァルトの曲はクラシック音楽の基礎を学ぶ曲としても使用されるが、シンプルであるが故にプロのアーティストにとっても探求の対象となることからテーマに採用。同プログラムでも「一生をかけてモーツァルトに取り組むには」という副題を掲げる。
ワークショップではモーツァルトの楽曲解釈や演奏技巧だけでなく、ピアニスト特有の健康問題を予防するためのセルフ・ケアのセッションなど、プロのピアニストに必要な指導を行うほか、ピアノ伴奏によるセッションを行う「公開マスタークラス」も実施。ワークショップ最終日には同ホールで協奏曲を演奏するコンサートを開く。
「カーネギーホールは音楽教育プログラムも進んでおり、カーネギーホールで実際に行っているプログラムと同じものを当ホールで行っている。提携プログラムを通じカーネギーホールの教育プログラムのノウハウを取り込んでいきたい」と同ホール広報担当者。
開講期間は10月9日~16日。18歳~25歳が対象で、定員は3人。書類、推薦状、課題曲を録音したものを郵送し応募する。参加無料。応募締め切りは6月15日。