赤坂の特別養護老人ホーム「サン・サン赤坂」(港区赤坂6)の敷地内に9月10日、勝海舟と坂本龍馬の銅像が建つことが決まった。
勝海舟は幕末期から明治初期にかけて活躍した幕臣で、「幕末の志士」坂本龍馬の師とされている。赤坂に50年以上住んでいたと言われ、「サン・サン赤坂」は勝海舟が晩年を過ごした邸宅のあった場所と伝えられている。
銅像建立のプロジェクトは、「勝海舟・坂本龍馬の師弟像を建てる会事務局」(同区)が中心となって3年前にスタートした。同事務局会長の石渡光一さんは「勝海舟のゆかりの場所に、その弟子である坂本龍馬の銅像を一緒に建てることで『師弟関係』の大切さを現代の人々に伝えていきたい」と話す。
副会長の川東政實さんは「『サン・サン赤坂』のあった場所にはかつて旧氷川小学校があった。プロジェクトのメンバーのほとんどがこの学校の同級生で、校歌には勝海舟が登場し、メンバーも小さいころから彼に憧れていた。現代の子どもたちにも勝海舟の偉業や人となりを知ってほしい」と力を込める。
同プロジェクトでは現在、9月10日の除幕式に向けて銅像設置に関わる費用のための寄付金を募集している。寄付者の名前は、銅像横に設置する石碑に文字彫りする予定。
石渡さんは「当プロジェクトを通じて、赤坂に在住または勤務の方一人一人の熱意を街の発展につなげたい」と意気込む。
寄付金は一口2万円から。赤坂氷川神社(同区赤坂6)で受け付けている。