サントリーホール（港区赤坂1、TEL　03-3505-1001）は3月19日、同ホールの舞台やバックステージを案内する「バックステージツアー」を開催する。

　同ホールでは「ひろがれ！音楽の恵み」の標語の下、2004年より「エデュケーション・プログラム」を展開。日本のクラシック音楽ファンの裾野を広げるため、若い世代にクラシック音楽の良さを伝える教育活動、クラシック音楽を通して豊かな文化生活を提案する活動、若手アーティストの育成を支援する活動を実施している。

　同ツアーも同プログラムの一環。バックステージや楽屋などの舞台裏を巡るツアーを行うことで、より多くの人に足を運んでもらうためのきっかけ作りとして実施している。定期的に開催しており、毎回定員以上の応募がある人気企画になっている。

　同ホールでは、よりよい環境をアーティストに提供するため、控室にシャワーやトイレなども設置するなど舞台裏の施設にも力を入れており、ツアーではそうした指揮者やアーティストが使用する控室を案内するほか、実際にステージに立ち音響の良さを紹介。同ホールに関するビデオも上映する。ツアーの合間には同日開催される約30分のコンサート「オルガンプロムナードコンサート」を鑑賞する。

　「サントリーが当ホールを展開していることから、客席はワインで使用されるブドウの房をイメージされてデザインされており、ウィスキーを蒸留する樽の資材となるホワイトオークを館内の各所に使用している。ツアーではそうしたエピソードを交えながら案内する。当ホールやクラシック音楽に興味を持っていただくきっかけになれば」と同ホール広報担当者。

　開催時間は11時10分～13時15分。参加無料。募集受け付けは3月3日まで。定員は80人（13歳以上）。