鹿島建設、旧本社跡地の再開発計画を発表-元赤坂のランドマーク目指す

鹿島建設が元赤坂の旧本社跡地で着工した超高層複合ビルの完成予想図。

鹿島建設が元赤坂の旧本社跡地で着工した超高層複合ビルの完成予想図。

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 鹿島建設(港区元赤坂1)は1月29日、旧本社跡地(元赤坂1)に地上30階建ての超高層複合ビルを建設する計画「元赤坂Kプロジェクト(仮称)」を発表した。

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 同社は昨年、「だるま落とし」のように下階からビルを解体していく世界初の工法「鹿島カット&ダウン工法」のの実演解体を同社の旧本社ビルで実施。解体を行った旧本社ビル跡地に、高さ160メートル、地上30階建てで賃貸オフィス・賃貸住宅及び店舗から成る超高層複合ビルを建設すると発表。

 総事業費は約240億円。旧本社ビルは40年前に建設されたもので、設備など老朽化が進んでいたことに加え、近年の賃貸オフィスで求められるスペックを満たしていない点があったことから、最新の技術を使用し、高スペックの賃貸オフィス供給する同プロジェクトを展開。「旧本社ビルのデザインの流れを継承しつつ、地域の新たなランドマークとなることを目指す」と同社。

 敷地面積は約1,549坪、総延べ床面積は約16,294坪。1階と3~24階をオフィス、26階~30階の40戸を住宅、1階と地下1階を店舗用フロアとして展開する予定。オフィスフロアはテナント視点からの計画による「テナントオリエンテッド」をコアコンセプトに、自由なレイアウトが可能でフレキシブルなオフィス空間を提供。フロアの分割や設備増強などのテナントのニーズに柔軟に対応するため設備のコア機能などを各階の外周部の四隅に分散配置した。

 同プロジェクトでは、土地の有効かつ合理的な利用の促進などを目的に建築計画の高さや傾斜基準を緩和する東京都総合設計制度を活用し、建物を高層化することで敷地の4割以上を公開空地として展開。旧本社ビルでは閉鎖された敷地空間となっていたが、同プロジェクトでは緑のあふれる広場空間や、安全な歩行者空間などの都市アメニティーを建物外周部に整備し、地域の活性化や市街地の環境改善につなげるという。

 工期は3年。2011年11月の竣工(しゅんこう)を予定。

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