紀尾井ホール(千代田区紀尾井町6)が11月17日、開館20周年を前に記者会見を開いた。
1995年4月、新日本製鉄(現・新日鐵住金)の創立20周年の記念事業として建設され、来年4月に開館20周年を迎える同ホール。クラシック専用の紀尾井ホール800席と邦楽専用の紀尾井小ホール250席があり、主要オーケストラの首席奏者などで構成されたオーケストラ集団「紀尾井シンフォニエッタ東京」の活動拠点としても知られる。
会見では、同ホール開館20周年にあたり音楽支援活動や記念公演などについての報告が行われた。同日は会見のほか、邦楽専用の小ホールや楽屋の見学会も実施された。レセプションでは、尺八と箏(こと)の演奏や、紀尾井シンフォニエッタ東京のメンバーによるバイオリンとビオラの演奏も披露された。
「20年の間に培われてきたものを大切にしていきたい」と広報担当の松江史乃さん。「西洋と日本が音楽を通じて出合う場として、今後も品格を保ちつつ質の高い音楽を提供していきたい」とも。