日枝神社(千代田区永田町2)で6月8日、日本三大祭りの一つである「山王祭」の一環として「山王子供まつり稚児(ちご)行列」が行われた。
昨年まで一回のみ執り行われていた同行事だが、多くの子どもたちが余裕をもって参列、祭事に臨めるようにと、今年から新たに時間が設けられ2回に分けて行われた。
当日は、3歳~6歳の子どもたち約150人が華やかな稚児装束を身にまとい、男児は烏帽子(えぼし)、女児は天冠(てんかん)を頭にかぶり、額には位烏帽子(くらいえぼし)、鼻筋にはおしろいを塗り、両親や祖父母に小さな手をひかれ、茅の輪くぐりのお練に参加。心身共に健やかに育つことを願い、お祓いを受けた。
参加した子どもたちには、神社内で撮影した記念写真とお札、同神社のシンボルでもあるサルのロゴ缶バッジや、お菓子、文房具などのおみやげが授与された。今年は、同神社奉賛青年会の協力で、風船やポップコーン、冷たい飲み物などが振る舞われた。
千葉県在住の女性は、「成長したわが子と一緒に、このような行事に参加できるのが夢のようでうれしい」と話す。
「祭事を2回に分けたことで、昨年よりもスムーズに執り行うことができた。晴天にも恵まれ、子どもたちの笑顔が多く見受けられて良かった。」と同神社担当者。
13日~15日の18時30分から、境内で一足早い盆踊り「山王音頭と民踊大会」も開催される。山王祭は17日まで。