サントリホール(港区赤坂1)内の小ホール「ブルーローズ」で6月13日、「車いす利用者のための室内楽演奏会」が開催される。
同ホールで16日まで開催されている「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2013」では、「未来を担うこどもたちへ」「より開かれたホールをめざして」「若きプロフェッショナルたちへ」がコンセプトの「ENJOY! MUSICプログラム」など、さまざまな公演を実施。その一環として今年初めて企画された同コンサートは、昨年9月に同ホールで行われた「ストラディヴァリウス・コンサート」の寄付によって開催される。今回は、東京都教育庁の協力により都立肢体不自由特別支援学校の中高生を招待する。
「日頃コンサートホールで生の演奏に触れる機会が少ない、車いす利用者を招き、思う存分に音楽を楽しんでもらいたい」という主旨の下、世界的に有名なバイオリニストの渡辺玲子さんが選曲を担当。渡辺さんは若手育成にも携わり、「サントリーホール室内楽アカデミーゲストコンサート」にも出演を予定するなど、多岐にわたって活躍している。
当日は、チェリストの堤剛さん、ピアニストの林絵里さんらともに、「ウィーン奇想曲」「カルメン幻想曲」など耳なじみがあり、バイオリン、ピアノ、チェロの音色の美しさも存分に味わえる8曲を用意。気軽に楽しんでもらえるようにと、初心者でも飽きのこない1時間という短い時間設定となっている。
「コンサートホールで生の演奏を楽しんでいただきたい」と同ホール広報担当の伊藤さん。「今回のような公演を今後も継続的に開催していければ」とも。
開催時間は11時30分~12時30分。問い合わせはサントリーホール 企画制作部(TEL 03-3505-1010)。