赤坂に低価格のモツ焼き専門店-「新橋に流れる」ビジネスマン客狙う

い志井グループが赤坂に出店した「もつやき 赤坂酒場」の様子。高級なイメージの赤坂とのギャップを狙う。

い志井グループが赤坂に出店した「もつやき 赤坂酒場」の様子。高級なイメージの赤坂とのギャップを狙う。

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 「日本再生酒場」などの飲食店を展開する「い志井グループ」(ビーヨンシイ=調布市布田、エムファクトリー=調布市下石原)は11月23日、赤坂・一ツ木通りにモツ焼き専門店「もつやき 赤坂酒場」(港区赤坂4、TEL 03-5114-2939)をオープンした。

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 同店のコンセプトは「庶民的なモツ焼きを低価格で提供すること」。モツ専門店含め都内を中心に約75店舗展開する同グループ系列店の中でも、高品質で新鮮なモツを使用したモツ焼きを最安値で提供する。高級な飲食店が多いイメージの赤坂にあえて出店し、低価格な飲食店を求めて新橋方面に流れてしまうビジネスマンをターゲットに狙う。

 店舗面積は47坪、席数は70席。テーブル席とカウンター席のほかに、日本再生酒場と同様に約15人が入れる立ち飲みスペースを設けた。以前は個室として使われていた空間の壁を取り除き、開放的にすることで大衆飲食店らしさを演出。ダンボールを使用した品書きやビールケースに座布団を張り合わせたいすを使用するなど、各所に昭和30年代の庶民的な飲食店を思わせるインテリアを設置する。

 また同グループは、同店をモツ焼き専門店として展開すると同時に飲食店の独立を夢見る若者を育てる「独立道場」として位置づける。のれん分けやフランチャイズの多くの店舗を抱える同グループでは、これまで独立する店舗にアドバイスや材料の調達などの支援を行い、ロイヤリティーを取らない方針で出店を行ってきた。「独立道場」として展開する同店では、3段階のレベルに分けて育成を行い、独立する店舗の資金的な援助も始める。

 メーンで提供するモツ焼きは95円、135円、320円の3つの価格帯で提供。価格は、「たん(舌)」「はつ(心臓)」「はらみ(横隔膜)」「れば(肝臓)」「しろ(大腸)」「がつ(胃)」「ちれ(脾臓)」=95円、「のどがしら(喉元)」、「Pトロ(首肉)」「あみハツ(ハツのあみ脂まき)」「あみれば(ればのあみ脂まき)」=135円、「大とろ(リブロース)」「できたてベーコン(ロイン)」「ハツトロ(心臓)」「マルチョウ(小腸)」=320円。ほかにも「牛胃袋刺し」(630円)、「ればテキ」(450円)などホルモン系のメニューを取りそろえる。アルコールはビールをメーンに日本酒やワインなども用意。昭和30年代に「ハイカラ」な酒としてブームになったハイボールと、当時同じく「ハイカラ」な場所として認識されていた赤坂を掛け合わせた「赤坂ハイボール」(350円)なども同店のオリジナルドリンクも提供する。

「赤坂は下町のような雰囲気がまだ残っているのに、そこを表現できている店が少ない。低価格なモツ焼きを提供することで、赤坂に人を集め活性化したい」と同グループ・エムファクトリー長谷川勉社長。客単価は2,000円を見込む。

 営業時間は15時~24時。

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