サントリーホール(港区赤坂1)小ホール「ブルーローズ」で現在、音楽のある展覧会「ウィーンに残る、日本とヨーロッパ450年の足跡」が開催されている。
2006年10月にオーストリアの「ウィーン楽友協会」と提携し、さまざまなプログラムの活用や音楽文化の発展につとめている同ホール。6日に始まった同展覧会では、互いの友好関係に基づき、世界屈指の貴重な音楽資料を数多く所蔵・保管しているウィーン楽友協会の付属資料保管室「アルヒーフ」のコレクションを披露している。
同展覧会では16世紀から現在に至るまでの両国の音楽交流の歴史を示す資料も公開。オーストリアを代表する著名作曲家・ブラームスが所有していた楽譜「日本民謡」や、江戸から明治にかけて活躍した浮世絵師・揚洲周延(ようしゅうちかのぶ)の「上野櫻花観遊ノ図」など、日本初公開の資料も含む約140点をそろえる。
開催期間中は、展示資料の楽譜を演奏で再現するミニコンサートのほか、専門知識のある担当者が展示資料を解説してくれるギャラリーガイドなども行う。
「これだけ本格的な展覧会はサントリーホールでは初めて。日本とウィーンの音楽だけでなく、美術や歴史にも触れる機会になれば」と同ホール広報担当の伊藤さん。
料金は、一般=1,000円、学生=500円。中学生以下は無料。
開館時間は10時~17時(木曜のみ20時まで)。12日まで。