特集 2025.11.29

赤坂サカス防災フェスと「赤ベロ」が同日開催　昼は防災体験、夜ははしご酒でまち巡り

　赤坂エリアで11月22日、秋のはしご酒イベント「赤ベロ『赤坂 yoi machi はしご酒』」が開催されました。

「トリマラン赤坂」の様子

　2019年5月に初開催してから今回で8回目となる同イベントは、前身となる「赤坂食べないと飲まナイト」から数えると22回目を迎えます。赤坂2丁目～8丁目のエリア内に点在する参加店を、共通チケットを片手に「はしご」して回るスタイルで、赤坂の夜の定番イベントとして定着しつつあります。

　「赤ベロ」チケットは1部5枚つづりで、前売り4,500円、当日5,000円（当日券は1枚1,000円から購入可）。チケット1枚で各店が用意した「赤ベロ特別フード」とドリンクのセットを楽しめる仕組みで、使い切れなかったチケットは「赤ベロ延長戦！」として1週間先まで参加各店で利用できるようになっており、イベント後も赤坂のまち歩きを楽しんでもらう狙いがあります。

　当日は、13時過ぎから参加店を訪れる人の姿が見受けられました。会社帰りのビジネスパーソンや友人同士のグループなどがチケットを片手にはしご酒を楽しみ、各店ではスタッフとの会話を楽しみながら、普段はなかなか入る機会のない店との新たな出会いが生まれていました。

「赤坂まるしげ」の様子

■ 昼は「防災フェス」、夜は「赤ベロ」

――まち全体で楽しみながら防災を学ぶ一日に

　同じ11月22日・23日には、「赤坂サカス防災フェス2025」が赤坂サカス広場と周辺エリアでも開催されました。主催はTBSスパークルで、「楽しく学べる防災」をテーマに一昨年初開催したイベントです。はしご車やVR防災体験車、防災テント、ワークショップのほか、「レスキューキッチンカー」での炊き出しメニュー販売などを用意し、家族連れを中心ににぎわいました。

はしご車体験の様子

　ステージでは、「赤坂サカス防災フェスPR隊長」に就任した元自衛官の芸人・やす子さんが「自衛隊ならではの防災術」を交えたトークを展開。東京消防庁音楽隊＆カラーガーズ隊のパフォーマンスや、気象予報士・増田雅昭さんによる〇×クイズなど、子どもが参加できる企画も行われました。TBSのキャラクター「ワクティ」や「BooBo＆Boona」、東京消防庁マスコット「キュータ」、警視庁「ピーポくん」、赤坂親善大使キャラクターも登場し、写真撮影を楽しむ姿が見られました。

消火体験する参加者

　昼は防災フェスで「備え」を学び、夜は「赤ベロ」でまちを飲み歩く。そんな一日を過ごしたという声も聞かれ、エリア一帯での回遊につながる週末となりました。

■ エリアごとに楽しむ「赤ベロ」ルート

　住宅街やオフィスが混在する赤坂6～8丁目エリアでは、「バーズアカサカ」や「赤坂居酒屋ぶんぶん」、「GOOD TIME 東京赤坂」、「カフェ＆ギャラリー亀翁窯分室」など、路地裏の隠れ家のような店が参加しました。やきとりや家庭的なつまみ、東欧料理、器とお酒を楽しむカフェなど、個性の異なる店をめぐりながら、ゆったりとグラスを傾ける参加者の姿が見られました。

一ツ木通りの様子

　最寄り駅の赤坂駅周辺では、「イタリア郷土料理 relax」「イザカヤ46（ヨンロク）」「レストランアミーゴ」「ALFIT HOTEL ＆ BAR AKASAKA」「赤坂まるしげ」「ルシェロ」「赤坂BAR CLEBAR」「マルソー赤坂」「とり焼き　縁天」が参加。イタリアンや南米料理、居酒屋メニュー、カジュアルなバーまで、仕事帰りの一杯からしっかり食事まで対応できる“よりどりみどり”の一帯としてにぎわいました。

「イタリア郷土料理 relax」の様子

　オフィスビル「赤坂Bizタワー」館内では、「東京赤坂やぶそば」「RAMEN百舌鳥」「イルカルディナーレ赤坂店」「grigio la tavola」「デリリウムカフェレゼルヴ」「名古屋コーチン赤坂弌鳥」「寿司の美登利」が、赤ベロ限定セットを用意。そばやラーメンから本格イタリアン、クラフトビール、地鶏料理まで、天候を気にせず“ビル内はしご”を楽しめるエリアとして人気を集めました。

「デリカージュ赤坂」の赤ベロ限定セット

　赤坂見附駅周辺では、「赤坂ヒツジ乃キ」「aLuca （アルカ）」「BAR Cefiro」「赤坂のら犬」「レモンサワー専用店リモンサルー」「ホルモンらーめん8910白寿赤坂店」「お好み焼きのろ赤坂一ツ木通り店」「イタ飯アニマロッサ」「牛タン＆ステーキもみじ赤坂」「お酒の美術館　赤坂店」「デリカージュ赤坂」「トリマラン赤坂」「BAR HAKATA」「ワイン食堂PASTARS」「炭火焼兎屋」「バンケットルーム赤坂一ツ木」「benvesTOKYO」「焼売スタンドしじみ」がエントリー。レモンサワーや鉄板焼き、バル、バーなど、どこか下町感のある雰囲気の中でにぎやかな夜を演出しました。

「焼売スタンドしじみ」の赤ベロ限定セット

■ 「赤坂の素顔」に出会うきっかけに

　今回の「赤ベロ『赤坂 yoi machi はしご酒』」には、38店舗が参加しました。赤坂6～8丁目の住宅街の中にある隠れ家のような店から、駅前のビストロ、オフィスビル内のレストランまで、歩いて回れる範囲に多彩な店が集まっているのも、赤坂ならではといえます。

「レモンサワー専用店リモンサルー」の様子

　友人と参加した20代女性は、「赤坂に住んでいながら、いつも同じ店ばかりで外食する機会も少なかったのですが、今日はチケットをきっかけに気になっていた店に思い切って入ることができました。店の店主ともゆっくり話せて、近所にこんなに居心地の良い店がたくさんあることを知ることができました」と笑顔で話していました。

　イベントをきっかけに、行きつけの1軒が増えたり、仕事帰りにふらりと立ち寄れる店が見つかったり。そんな「赤坂の素顔」に出会える夜が、これからも続いていきそうです。