●「七宝麻辣湯 Vegetable Farm AKASAKA」
(港区赤坂3、TEL03-6435-5941)
ラーメンの名店めぐりの最終回でご紹介するのは、こちら。厳密に言うとラーメンではなく、「麻辣湯(マーラータン)」というスープ春雨のお店なのですが、赤坂でのうまいもんめぐりなら、ここは外せません! 中国ではよく知られる「麻辣湯」。食通として知られるこの店のオーナーさんは、中国で初めてこの「麻辣湯」を食べて衝撃を受け、その後になんと200軒以上もの店を食べ歩いたのだとか。その中で一番おいしいと思ったのが、上海の七宝古鎮という町にある「七宝老街愛情麻辣湯」というお店。
「おいしくて、楽しくて、身体に良い麻辣湯をぜひ日本にも紹介したい」と、ここで修業をした後に、世界で唯一暖簾分けを許され、6年半前に日本初の麻辣湯専門店を渋谷にオープン。そして「麻辣湯」と、そのルーツと言われる「薬膳火鍋」の専門店として昨年7月にオープンしたのが、この赤坂のお店です。
お店のシステムは非常にユニーク。「スープ春雨(麻辣湯)」(680円、写真下) を食べるなら、まずは、きのこや野菜、お肉など、50種類ほどの食材がずらりと並ぶ冷蔵ショーケースからお客さんが自分で好みの3種類をトレイにチョイス。0番~5番までの辛さを選び、トレイをスタッフに渡せば、それらがトッピングされたスープ春雨が客席に提供されます。
(※パクチー、豆腐、レタスをトッピング。辛さ1番)
無農薬、低農薬の野菜類を中心に、たくさんのトッピングが並ぶショーケースを見ているとどれを選ぶか思わず迷ってしまいそうですが、1品プラス100円で追加のトッピングもOK。他にも、漢方薬として使われるスパイスを多数ブレンドした「薬膳麻辣湯」(写真下)や、「しょうが玉」「コラーゲン玉」などの後のせトッピング「味変玉」もプラス100円で追加できるので、お好みで選んでみてください。
(※肉団子、水餃子、チンゲン菜をトッピング。辛さ2番+薬膳麻辣湯)
春雨の麺は、しっかりとコシがありツルツルの食感も心地よい味わい。プラス100円で中華麺にチェンジしてラーメン風に食べることもできますが、まずは、オーナーが惚れ込んだ春雨麺で食べるべし! 「ヘルシーな春雨と唐辛子のカプサイシン、野菜の食物繊維が合わさった究極のダイエットフード。医食同源が七宝麻辣湯のコンセプトです」ということで、約7割ほどが女性のお客さんだとか。
しっかりと食べたい時には「薬膳火鍋コース」(一人前3,200円、写真上)もおすすめ。中国ではポピュラーな蒸留酒「白酒(パイチュー)」は、「日本一の品揃え!」とのこと。日本ではあまりなじみがありませんが、こちらもぜひぜひ味わってみてくださいね。
「七宝特製担担麺」(850円、写真上)もおすすめ
さて、26回に渡ってお届けしてまいりました、「赤坂うまいもんめぐり・ぐるグルメ!」は、今回でひと区切り。一足早い夏休みとさせていただきます。また、お会いできる日を楽しみに、ひとまずは、半年間のご愛読、本当にどうもありがとうございました。
柳生九兵衛
「七宝麻辣湯 Vegetable Farm AKASAKA」
港区赤坂3-8-8赤坂フローラルプラザビル1F
TEL03-6435-5941
11:30~23:00(日曜、18:00~23:00)、無休