国会みやげを販売する「新美堂」（千代田区永田町1、TEL 03-3581-5111）で8月11日から、菅直人首相をモチーフとした新商品の菓子が販売されている。

「辞めるなんていってませんべい」

　その名も「辞めるなんていってませんべい」（4枚入り525円）。民主党の野党時代から政治家たちをモチーフにしたお菓子を企画・販売する卸問屋「喜多村」（東京・台東区）が、自民党系菓子で知られる「大藤」（東京・荒川区）と首相の進退について話し合うなかで生まれた同商品。「辞めるなんて言ってません」と「せんべい」を掛けてネーミングを決定した。

　しかし、9日には菅首相が退陣を表明。喜多村社長の高橋三雄さんは、一時は商品名の変更も考えたという。「『辞めるなんて聞いてませんべい』を作ろうかと言ってみたものの、実際は売れないでしょう。話題になるだけで終わってしまう。それなら新首相のお菓子を販売した方がいい」と高橋さん。「立候補者が確定したら、テレビやインターネットなどを駆使してその人の趣味や特徴などのリサーチを開始する」とも。今までも「イラ菅のクリーンな水よ～菅」（630円）のパッケージには、カラオケ好きの菅首相がマイクを持ったイラストが描かれているなどこだわった商品作りを続けてきた。

　「できたら1万個、せめて5,000個は売りたい」と高橋さん。「売り上げに“一定の目途”がついたら、義援金として東日本大震災の被災地に寄付する」とも。

　営業時間は10時～16時30分。土曜・日曜・祝日と年末年始定休。