赤坂サカス(港区赤坂5)で9月5日・6日、林業の担い手の募集・育成を目的とした「森林の仕事ガイダンス 東京」と日本の林業をアピールするイベント「ちょっと森林のはなし Sacasから」が同時開催される。主催は全国森林組合連合会(千代田区内神田)。
日本の国土面積の中で森林が占める割合は約7割で、そのうち約4割は人工林。その中で林業就業数は減少傾向にあり、林業就業者数は1975年の約18万人から、2005年度には約5万人まで減少。高齢化も進み、林業就業者の約28%が65歳以上だという。
林業の後継者不足で手入れが行き届かない山が増えている背景から、同団体は林野庁の補助を受け、若い人の林業の就業を支援する「緑の研修生制度」を導入。サカスで開催する同イベントでは、日本の森林の現状や森林整備の重要性、森林の再生に向け若い人材が必要であることをアピールし、林業の担い手の確保・育成を狙う。
「森林の仕事ガイダンス 東京」では、東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城、群馬、栃木、各地域の林業事業体と全国森林組合連合会の8つのブースを設け、林業就業に関する情報提供や相談に応じる就業相談会を行う。
同時に「緑の研修生」OBで「チェーンソーアート世界大会 in 東栄」5位の腕前を持つ梶谷哲也さんによるチェーンソーアートの実演や、木材を使ってキーホルダーなどのアクセサリーを作る木工教室なども開催。同団体提供のTBSラジオ番組「ちょっと森林のはなし」の公開収録や、気象予報士の森田正光さんのトークライブも行う。
開催時間は、5日=13時~19時、6日=10時~18時。