平河町のインテリアショップ「ロゴバ デザイン オン ライフ東京」(千代田区平河町1、03-3221-8811)で現在、シンプルで伝統的なデザインのキリムを展示した「ストライプキリム展」が開かれている。
キリムは、トルコ、イラン、アフガニスタンなどの中近東の遊牧民が作る伝統的な毛足のない平織りの織物。横糸と縦糸のみを使用し、さまざまな図柄を構成し、ヨーロッパでもインテリアとして愛用されてきた。
キリムは歳月を経る程にしなやかな風合いと深い色合いを増し、コレクションとしての価値が高まるとされ、50年ほど前に製作されたキリムを「オールドキリム」、100年以上前のものを「アンティークキリム」と呼ぶ。同店を経営するロゴバ(大阪市中央区)は、オールドキリム、アンティークキリム合わせて約2,500点を所有するほか、現代でも伝統的な手法を用いるトルコのキリム職人が作る新しいキリムも扱う。
同展では、同社が所有する伝統的なデザインで通称「ストライプキリム」と呼ばれるオールドキリムを30点ほど展示。ストライプキリムは遊牧民の生活で重要な「大地の豊かさ」を表現したもの。トルコは地形的に丘が連なる地域が多く、その風景を抽象化し、ストライプのグラデーションで表わしているという。
同社が扱うオールド、アンティークキリムは保存状態の良さが特徴だという。「色あせたり、糸がほつれているものがオールド、アンティークと思われる人が多いが、本当に保存状態の良いものは色が鮮やかで、新しいキリムと見間違う人も多い」と同社社長の西川純一さん。
同社長は一級建築士の資格を持ち、元々は建築関連の仕事に携わっていた。その経験を生かし、キリムを並べて展示するだけでなく、天井からつるすなど空間を利用した演出を行う。展示をしている平河町の店舗には中2階があり、高所から展示されたキリムを眺めるなどの視点を変えた見方も提案する。
展示する「ストライプキリム」の販売価格帯は約6万円~約26万円。営業時間は11時~19時。火曜定休。8月31日まで。
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