赤坂福祉会館(港区赤坂6)で7月17日、「港区赤坂まちづくりビジョン」講演会が開催された。主催は赤坂通りまちづくりの会。
「赤坂をより良い街にする」ことを目的に開催された同講演会。「英国に見る、癒やされいやされ元気になる建築・街づくり」をテーマに、建築家で港区街づくりコンサルタントの連(むらじ)健夫さんが講師を務め、赤坂住民や赤坂に勤務する約30人が参加した。
連さんはイギリスで5年過ごした経験から、イギリスの街並みが人を癒やされ元気を与える理由について、「古いものを生かし、緑があること」と紹介。「教会、公園、パブが必ずワンセットであるのがイギリスという街。公園は日本のおよそ5倍の面積。市民参加型で街を花できれいにする活動なども行われている」と連さん。まちづくりのポイントとしては、「地域の宝(良い点)を生かすと共に粗(問題点)を解決する」ことなどを挙げた。「赤坂は『大人の街』という印象。飲食店の方は皆さん心意気を持っているように感じる。粗を挙げるならバリアフリーではないところ。道を整備し、誰もがしゃべりながら歩けるようになれば、赤坂の街の魅力も増す」と話した。
同会の事務局を務める寺腰富美子さんは「料亭なども少なくなり、赤坂ブランドが落ちているのではと危機感を感じたりもする。みんなの意見をまとめて街づくりするのは難しいことだが、共通するルールを作っていければ」と話す。
同会は街をきれいにしようと毎月第1水曜日の19時から清掃活動も行っている。