TBS(港区赤坂5)は6月28日、「第2回TBS連ドラ・シナリオ大賞」の最終審査結果を発表した。応募総数978通から、大林利江子さんの「シェア彼」が大賞に選ばれた。
優れた作品をたたえるだけでなく、プロの脚本家としての養成も目的とした同賞。受賞者を含む最終選考を通過した応募者は、同局の現場プロデューサーらが論評する「シナリオ勉強会」に参加することができる。
日常をモチーフとした作品で大賞に輝いた大林さんの脚本は、三十路女がいろいろな固定概念を捨て、真実の愛に目覚めていく物語。授賞式では「連絡をいただいたとき喜びに浮かれたが、これから後悔のないよう、勉強会で頑張りたい」とコメント。家族のきずなを描いた「ゴーイング・ビター・ホーム」で佳作を受賞した宮田幸恵さんは「実は10年前まで少女漫画家だった。ここをスタート地点にしたい」とプロ脚本家への意気込みを語った。
「第1回で入選した真野勝成さんと牧野圭祐さんは、勉強会を通じてプロデューサーと出会い、日曜劇場『新参者』で連ドラデビューした。大賞以外の人にもチャンスがある」(渡辺正一ドラマ部長)とTBSは今後も才能の発掘を続ける意向だ。
入選は、窪田竜さん「モトベン!」、河口航さん「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE.」、池田有佳里さん「リビング ライブラリー~ボクを読んで~」、池田奈津子さん「もしも生まれ変わったら」、吉川千尋さん「ニューハーフ・ホームヘルパー」、尾山奈央さん「暫定私刑」の6作。大賞の大林さんには200万円が贈られる。