虎屋本社ビル(港区赤坂4、TEL 03-3408-4128)で6月12日、「年中行事を楽しむ 親子和菓子教室『和菓子の日』」が行われた。
6月16日「和菓子の日」にちなんで開催された同教室は、「年中行事と和菓子の良さを感じてもらいたい」と実施。午前・午後の部で計5組の親子が参加した。
内容は「まんじゅう作り」と「年中行事と和菓子の話」。黒砂糖を使った「利久まんじゅう」は自宅でも作れるようにと、虎屋のレシピではなく簡単なものにアレンジ。黒砂糖を溶かすところからまんじゅうを蒸して完成させるまで1時間半ほどかけて調理した。
参加した寶福奈津江さん(35)、将成くん(12)親子は「虎屋さんのファンで頻繁にホームページをチェックしている。11月にも参加して面白かったので今回も参加した。本に載っていないコツも教えていただけるので参考になる」(奈津江さん)、「料理は好きで家でも土日の朝ごはんを担当している。分からない部分も丁寧に教えてもらったので上手に作れた気がする。お父さんにも食べてもらいたい」(将成くん)。
講師を務めた同社の増戸稔さんは「子どもたちの真剣な顔を見ていると、自分もどんどん楽しくなってきた。最近では家庭での年中行事が縁遠い生活になってきているが、和菓子の日にはぜひ和菓子を食べてもらいたい」とし、同じく松平斉忠さんも「和菓子を食べたことがないお子さんにも、今後ぜひ参加してもらいたい。和菓子の作り方はもちろん、日本の伝統なども学んでいただければ」と話す。
店頭では、和菓子の日のお菓子として縁起のいい嘉定通宝の朱印を押した「嘉祥饅頭三個入」(998円)を16日までの期間限定で販売している。