平河町のインテリアショップ「ロゴバ デザイン オン ライフ東京」(千代田区平河町1、TEL 03-3221-8811)で「キタニとケアロップの素敵(すてき)な出会い」が開催されている。
同イベントは、デンマークのテキスタイルメーカー「ケアロップ」社創立60周年を記念した企画展。北欧デザイン家具の修復や福祉関連家具など、研究開発から製造まで手がける職人集団「キタニ」は、ケアロップ社の張地を積極的に使用している日本唯一のメーカー。飛騨・高山に本社・ショールームを構え、フィン・ユール、イプ・コフォード・ラーセン、ナナ・ディッツェルなどの北欧家具の巨匠が1940~60年代にデザインした名作いすのライセンス生産も行っている。中でもフィン・ユールの名作「No.53」は、フィン・ユール夫人から「キタニ」へライセンスが渡された貴重なもの。
「どんないすを製作しても、確実に80点の合格点をとるハンス・ウェグナーと違って、フィン・ユールには駄作もあるが120点のものもある。その振れ幅が面白く、華があるのが魅力」とロゴバ社長の西川純一さん。期間中は展示も行い、北欧の名品の数々に直接座ることも可能。特別価格での販売も行う。
「1940~60年代の北欧家具は人間の体にフィットするように制作されている。それは、北欧の冬は長く、家にいる時間が多く、座っている時間も長いから。どれだけ疲れずに同じいすに座っていられるか考えられている」と西川さん。
1月は27日にセミナー企画として「北欧家具の巨匠『フィン・ユール』と家具工房『キタニ』のこだわり」を開催。キタニジャパンの東庄豪社長を講師に迎え、50人限定で行う。参加希望者は事前の申し込みが必要。
営業時間は10時~19時。火曜定休。2月15日まで。