赤坂のベトナム料理店「アオザイ」(港区赤坂5、TEL 03-3583-0234)が12月26日で閉店する。
1980(昭和55)年にオープンした同店。初代店主は、ベトナム戦争に従軍した新聞記者とされ、帰国後に、ベトナム難民の雇用のために始めたのがオープンのきっかけ。ベトナム料理をいち早く日本に紹介した店の一店として知られ、赤坂周辺の在住・在勤者を中心に、ベトナム料理好きなど幅広い層に親しまれてきた。生春巻きに使うライスペーパーにベトナム産を採用するなど、現地で食べられる味を意識し、ベトナム料理ならではの酸味や香りを生かした味わいを提供してきた。
閉店は再開発に伴うもの。閉店を前に、店内は別れを惜しむ客の来店が続き、夜は貸し切り営業や予約で満席になる日もあるという。ランチも混み合っており、時間帯によっては待ち時間が出ている。来店客にはメッセージカードを手渡している。
メッセージカードには「こんなお店が赤坂にあったな もう一度あれ食べたいなーなんて思い出していただけたらうれしいです。『アオザイの味』は継承する予定です。(中略)長い間 本当にありがとうございました」(原文のまま)と記されている。
営業時間は、11時30分~15時、17時30分~22時30分。日曜・祝日定休。