今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識)の年間大賞に鳩山由紀夫首相の「政権交代」が選ばれ、12月1日、都内で表彰式が行われた。
「政権交代」は、今年8月の衆議院選挙時に繰り返し訴えられ、民主党を歴史的大賞に導いたフレーズ。鳩山首相は公務多忙で表彰式を欠席したが、代理で出席した小川敏夫民主党広報委員長は「政権交代は今年限り。来年からは政権維持です」とあいさつ。「政治的な言葉だったので受賞するとは思っておらず意外。この喜びを国民の皆様に味わってもらうには、国が政権交代したということで、各家庭でも政権交代しては面白いのでは」との冗談も飛び出した。
衆議院第二議員会館地下2 階にある土産店「おかめ堂」(永田町2)は、「政権交代」を文字通り肌で感じてきた。自民党からの政権交代に伴いおかめ堂の店頭も、民主党関連の菓子が売り場を占めるようになった。先月は民衆党の「友愛」をテーマにした新商品「ゆう&あい まんじゅう」(630円)を売り出したばかり。民主党にまつわる新商品が続々と入荷し、平均して1日200個前後が売れている。
店主の寺田眞三さんは、「今年の流行語大賞のトップテンには、新政権が国の予算のムダを省くために導入した『事業仕分け』や、官僚政治からの脱却を訴えた『脱官僚』も入った。いつにも増して政治色が強い言葉がトップテン入りしたのは、それだけ国民の目が今年は政治に向けられたことの証」と今年の流行語大賞の感想を語った。「世相をより反映した政治グッズをこれからも扱っていきたい。当店にもぜひ足を運んでほしい」とも。