「東京の夏 音楽祭」-電子音楽の代表作演奏、坂本龍一さん未公開曲も

本公演のプログラムCに出演する、作曲家の佐藤聰明さん。

本公演のプログラムCに出演する、作曲家の佐藤聰明さん。

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 草月ホール(港区赤坂7)で7月11日、「東京の夏 音楽祭」が開催される。主催はアリオン音楽財団(渋谷区)。

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 同音楽祭では毎年、「笑いのかたち-仮面・音楽・道化」(第11回)、「宇宙・音楽・心」(第21回)、「森の響き・砂漠の声」(第24回)など、さまざまなテーマを設定してきた。

 25回目となる今年のテーマは「日本の声・日本の音」。出演者は、重要無形文化財総合指定保持者であるシテ方観世流能楽師の九世観世銕之丞さん、電子音楽アーティストの有馬純寿さん、作曲家の佐藤聰明さんなど多彩なメンバーが登場する。選曲で坂本龍一さんも参加しており、これまで公開されてこなかった坂本さんの1978年の作品も初披露される。

 同公演では1950~1960年代に「電子音」という新しい音楽技術を開拓した日本の作曲家たちの作品を披露。3部構成で、1部と2部は「電子音楽の夜明け」(1部)、「大阪万博へ」(2部)と題された作品集。黛敏郎、武満徹、湯浅譲二などの作曲家たちの作品を坂本龍一さんが選曲し、音響ディレクションを有馬純寿さんが務める。

 第3部は佐藤聰明さんの作品集からソプラノ、ピアノ、パーカッション、デジタル・ディレイによる演奏が行われる。同財団広報の玉虫美香子さんは、「電子音楽に親しんだ人はもちろん、リアルタイムで聴いたことのない若い世代の人にも、日本の電子音楽の代表作に触れてほしい」と語る。

 公演時間は、1部=14時30分~、2部=16時45分~、3部=19時~。料金は1部、2部各1,500円、3部=3,000円。1日通し券は5,000円。

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