赤坂にある老舗の若だんなや店舗、住民などで結成した「赤坂ひよこクラブ」が今月、地域安全運動に積極的に参加し、明るく住みよい街づくりに尽力したとして赤坂警察署から表彰された。
「赤坂ひよこクラブ」は2003年に結成。以来、町内会、商店街と一緒に街の防犯・清掃活動を毎月1回行ってきた。「防犯あんどクリーン」と名付けられた活動の内容は、違法看板の撤去や違法駐輪の注意、ゴミ拾いが中心。毎回18時から赤坂の街を歩き、1時間ほど商店街や繁華街を中心にパトロールし、街のモラル・景観維持に努めてきた。
「赤坂ひよこクラブ」の代表は「TAILOR & CLOTHS」(港区赤坂5)三代目の隅谷彰宏さん。「赤坂には22の町会がある。毎月、3町会ごとのグループにひよこクラブが参加させてもらい街の美化活動を行っている。赤坂警察署員にも同行してもらうなどしながら、安全できれいな街づくりに微力ながら貢献できた。これからも継続して、もっと赤坂が魅力ある街になるようにしていきたい」と抱負を語る。
同クラブはこれまでTBS(赤坂5)「オールスター感謝祭」と連携し、「赤坂祭り」を企画運営したほか、赤坂氷川神社と協力し江戸時代から続く「赤坂氷川山車」を復活させる活動に協力し、赤坂の住民、飲食店関係者や企業を結んできた。6月6日には、5月にリニューアルした料亭「金龍」で初の「赤坂料亭体験会」を開催。料亭での作法やお座敷遊び、赤坂芸者の文化を体験する勉強会を主催した。
「赤坂の街には伝統と文化がある。その良さを伝える活動にも力を入れていきたい。同時に、赤坂住民の交流や結び付きにも一役買えれば」と隅谷さん。夏には同クラブ主催のバーベキューイベントを予定する。赤坂の名店がそれぞれに素材を持ち寄る名物企画で、詳細は同クラブのブログ「赤坂ひよこ日記」で公開する。