森ビル(港区)は4月より、赤坂の複合型商業施設「アークヒルズ」(港区赤坂1)と成田国際空港(千葉県成田市)を旅客ヘリで結ぶヘリコプターチャーターサービスを開始した。
同社は今年1月30日に、ヘリポートの運営・ヘリコプターに旅行事業を展開する「森ビルシティエアサービス」(港区)を設立。4月よりアークヒルズを基点とする同サービスを開始した。
成田国際空港から都心までの移動に時間がかかる現状を背景に、都心で唯一民間旅客ヘリコプターが利用可能なアークヒルズと成田国際空港を結び、エグゼクティブ層のビジネスマンをターゲットにサービスを提供する。
電車や車で1時間以上かかっていたアークヒルズ~成田国際空港間を、ヘリコプターを利用することで約20分まで短縮。成田空港内のヘリパッドを利用するモデルと佐倉へリポートを利用するモデルの2つの運行モデルを用意。アークヒルズを基点に、離着陸可能な場所であれば他の目的地への移動にも対応する。運行は中日本航空(中央区)に委託して行う。
ヘリコプターは最新鋭の装備を備え、静音性に優れた「ユーロコプター」社製のEC135機を使用。今年の夏には内装をエルメスが手掛ける「EC135エルメス仕様機」を導入する予定。エルメスによる革張りで、ゆったりとした4人用のコンパートメントのシート空間を実現したヘリコプターで、快適な空の移動を提供する。「今後の事業拡大において追加購入することも検討中」と同社広報担当者。
価格はアークヒルズ~成田国際空港間(片道)=52万5,000円。ヘリポート供用時間は6時~21時。搭乗者数は4人まで。