ホテル裏側の「環境施設」見学宿泊プラン-ニューオータニが商品化

ホテルニューオータニに設置されている生ゴミを堆肥化する「コンポスト・プラント」。

ホテルニューオータニに設置されている生ゴミを堆肥化する「コンポスト・プラント」。

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 ホテルニューオータニ(千代田区紀尾井町、TEL 03‐3265‐1111)は3月20日・21日・28日の3日間、ホテル裏側の「環境施設」を見学するプラン「Ecology Tour & Stay」を販売する。

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 同ホテルは2005年より、地球環境対策と利用客の快適性の両立を目指す「ハイブリッドホテルプロジェクト」を推進している。

 2007年に行った本館「ザ・メイン」のリニューアルの際には、空調の排熱エネルギーを利用し、効率的に客室の冷暖房を調節する独自に開発した空調システム「AEMS」を導入。「ザ・メイン」最上階の「VIEW & DINING THE Sky」に厨房にオール電化システムを採用し、「ザ・メイン」全館の窓ガラスに熱・紫外線を50%カットする「フルハイトウインドー」を導入。エネルギー使用量の15%削減を達成し、CO2排出量の25%削減を見込んでいる。

 そうした環境への取り組みを見学したいという企業からの問い合わせが5~6年前から急増したことを受け、一般を対象に同ホテルの環境施設を巡る宿泊プランを商品化。「一般の方にも環境への取り組みを知っていただくきっかけとして発売した」と同ホテル広報担当者。

 同プランで見学するのは「コンポスト・プラント」「中水造水プラント」「屋上緑化『ローズガーデン』」の3施設。「コンポスト・プラント」は同ホテルの厨房から出る1日5,000キログラムにも及ぶ生ゴミを100%リサイクルする施設。同施設で生ゴミを堆肥(たいひ)化し、契約農家に販売。その堆肥を使用して作られた農作物を同ホテルの飲食店で提供するなど、循環型の環境対策を行う。「中水造水プラント」では、厨房排水をバイオ処理し浄化することで、「上水」と「下水」の中間の「中水」にする施設。「中水」となった厨房排水を樹木や庭園の灌水やトイレの洗浄水として再利用する。屋上緑化を目的とした「ローズガーデン」はフラワーコーディネーターのケネス・ターナーさんが手掛けた庭園で、約2,500平方メートルの敷地に約30種類の赤いバラを約2,000株栽培する。

 料金は、スタンダードルーム=15,000円~(1人)、デラックスルーム=20,000円(1人)。エコロジー施設見学ツアーは無料。同ホテルの堆肥を使用し作られた「おーたにこしひかり」(1キログラム)が付く。

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