サントリホール(港区赤坂1)で3月11日、「第4回・全音楽界による音楽会3.11チャリティーコンサート」が開かれる。
受け付けで義援金を呼び掛ける鎧塚俊彦さん・川島なお美さん夫妻(昨年の様子)
4年前の同日に発生した東日本大震災の被災者支援を目的に始まった同コンサート。2013年からは、「一般社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構」「ふくしまキッズ実行委員会」を通じ、東日本大震災で被災した子どもたちを支援する目的で開催している。
今回は、三枝成彰さんをはじめ、音楽評論家の湯川れい子さん、デザイナーのコシノジュンコさん、作家の林真理子さんら8人の呼び掛けにより、ジャンルを超えた音楽家や著名人たちが共演する。出演者は無報酬で、全員から1万円以上の義援金を募る。昨年は3,000万円の義援金を集め、遺児や孤児たちが学習塾に通うための費用やピアノの教室やスポーツ教室、海外ホームステイへのプログラム支援などに使われた。
今年の出演者は、指揮者の大友直人さん、歌手の大月みやこさん、クリス・ハートさん、さだまさしさん、谷村新司さん、八代亜紀さん、バイオリニストの川井郁子さん、オペラ歌手の佐藤しのぶさん、アコーディオニストのcobaさんをはじめ、石巻地区の小学5年生から高校3年生で構成する石巻ジュニアジャズオーケストラとドラマーの神保彰さんのコラボレーションなど、さまざまなジャンルの音楽家や著名人たちが共演する。管弦楽は日本のプロ・オーケストラのコンサートマスター、首席奏者を中心に募った管弦楽団が担当する。
館内小ホール「ブルーローズ」では14時から18時30分まで「チャリティーオークション&展示会」を同時開催する。今年は、「三枝成彰が、あなたの詩に曲をつけます」や、「奥谷禮子が開催するお茶会に、林真理子と一緒に参加できる権利」などの出品が予定されており、収益は全て義援金として寄付する。
「3.11の事が風化されていく中で、何とか当日の事を忘れずに、遺児孤児となった子どもたちが夢を諦めないために頑張って活動を続けている」と同支援機構事務局長の矢崎久美子さん。
コンサートは18時30分開演。1人1万円以上の義援金を申し受ける。オークションのみの入場は無料。