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赤坂で廃棄物処理業者「産廃サミット」-クリエーターや主婦ら廃棄物で「作品」

会場には53組86作品が展示され、廃棄物の販売も行なわれている

会場には53組86作品が展示され、廃棄物の販売も行なわれている

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 オフィス家具の製造・販売などを手掛けるプラスのショールーム「+PLUS」(港区赤坂2)で現在、「産廃サミット 赤坂」が開催されている。

照明カバーで、ゆで卵をつくる「Sunny Kitchen」

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 イベントを主催するのは、群馬県前橋市の破棄物処理業者ナカダイ。同社の工場には一日30トンもの廃棄物が運び込まれるが、使用を終えた製品、在庫からそのまま廃棄処分になったもの、製造ラインから落ちた部材など、多種多様な「優れた廃棄物」を材料と捉え、解体や分別をして「ソーシャル・マテリアル」として大量に保管している。

 同イベントは、その廃棄物の使い方を提案する企画展。実際に同社の工場で廃棄物の現場を見学したデザイナーや建築家、主婦や学生など53組が参加し、機械のパーツ、ボトルのキャップ、木くずなど、さまざまな廃棄物を用いた86作品を展示している。

 光を拡散させる機能を持つ照明のカバーを使った「Sunny Kitchen」は、機能を逆手に取り、太陽光を集めて調理を行うソーラークッカー。電球の代わりに付けられたガラス瓶に食材を入れて調理する。約60分でゆで卵ができ、約90分で白飯を炊くこともできるという。

 「廃棄物は、そのままリユースされるか、分解されてリサイクルされるかの二択。発想を変えることで、リユースとリサイクルの間を埋める新しい価値観を創出できれば」と同社の福崎幸乃さん。「廃棄から始まるものの流れを感じていただきたい」とも。

 開催時間は12時~20時(最終日は15時最終入場)。入場無料。9月15日まで。

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