カナダ大使館の高円宮記念ギャラリー（港区赤坂7、TEL　03-5412-6305）で5月26日より、自然を題材にしたエッチングで国際的に名声を得ているジョージ・ラーブさんのエッチング展「カナダの自然」が開催されている。

　ラーブさんは、トロント北東のミルブルックを拠点に活躍するカナダのアーティスト。エッチングなどの作品で国際的に名声を得ている。平穏で静しつな雰囲気が漂う作品が多く、神秘的な自然のニュアンスをエッチングで表現した作品も。作品の多くは落葉した樹木の輪郭が光で浮かび上がるような冬の光景。

　同展では、ラーブさんのカナダの森の風景を日本の伝統的な屏風に描き出した新作を披露。ラーブさんは日本の伝統美術を慕っており、同作品では自分の描くイメージと日本の伝統的表現に橋を掛けるという新しい試みを行っている。同展では新作を含め約25点のエッチング作品を展示している。

　ラーブさんが自然を題材にした作品を扱うのは、自分の作品を通して観客に消滅しつつある自然に対する認識を高めてほしいと望むため。アートという視点から自然の美しさと多様な生態系を守るために、自然保護の重要性の理解の必要性を訴える。

　開館時間は、平日＝9時～17時30分、水曜＝9時～20時まで。土曜・日曜、7月14日、8月15日は休館。入場無料。8月29日まで。

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