野田佳彦首相をモチーフにした国会土産の売り上げが不振となっている。
これまで国会議事堂周辺の土産物店では、国会土産として時の首相をモチーフにしたお菓子やグッズを販売してきた。昨年9月からは、民主党代表選の候補者演説で自らを泥臭い「どじょう」になぞらえた野田首相にちなみ、「どじょうかりんとう」(420円)や「どじょう総理まんじゅう」(10個入り630円)などを取り扱っている。
衆議院第2議員会館の土産物店「おかめ堂」(港区赤坂3、TEL 03-3592-1557)によると、お菓子の売り上げは野田首相が最も人気のあった就任当初に比べ3分の1ほどに減っているという。
売り上げが減少した理由について、同店を約40年にわたって経営する店主の寺田眞三さんは「国会土産の売り上げは、その時々に国民が政治にどれほど関心を抱いているかに大きく影響される。今は政治に期待する人が減ったためか、野田首相に限らず特定の政治家をモチーフにした商品を買う客自体が少なくなった」と話す。
現在の売れ筋商品は「人形焼の『国会議事堂限定焼』(8個入り630円)など土産物としてオーソドックスなもの」と寺田さん。
各種国会土産は同店のほか、国会参観バス駐車場控室や国会参観コースの土産店などでも扱う。