再稼働が始まった関西電力・大飯原子力発電所の運転停止を求めるデモが7月6日、首相官邸前(千代田区永田町2)で行われた。雨にも関わらず、警視庁によると約2万1000人、主催者によると約15万人の人々が集まった。
脱原発を訴え、3月末から毎週金曜日に実施されている官邸前のデモ。6月頃からツイッターやフェイスブックなどを通じて参加する人が急増し、この日は最寄りの国会議事堂前駅の改札が混雑のために一時閉鎖される場面もあった。
デモ行進の列は数百メートルに及び、参加者はプラカードやちらしを片手に「再稼働反対」と声を上げた。
今回のデモでは、遠方より駆けつけた人も多い。静岡県の66歳男性は「インターネットで実施を知り参加した。無責任な政府を許せないという意思表示をしたかった」と話し、家族連れで来ていた福島県の41歳女性も「住んでいる浪江町は警戒区域。福島の問題が収束していないのに再稼働するのはおかしい」と政府への不信感を口にした。