森ビル、永田町で新ビル着工へ-キャピトル東急跡地開発との相乗効果狙う

永田町に建設予定の「永田町山王森ビル」外観イメージ。

永田町に建設予定の「永田町山王森ビル」外観イメージ。

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 森ビル(港区六本木)は1月中旬より、千代田区永田町で推進してきた事務所ビル「永田町山王森ビル」(千代田区永田町2)の本体建設工事を着工する。

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 同ビルの延床面積は約5,180平方メートルで、地上8階建の事務所ビル。ビル開発するに当たり、同社では「その地域にふさわしいものを建てる」ことを念頭に同地の開発を企画。首相官邸や国会議事堂があり、日本の中心の場所である永田町に合わせて、重厚感や気品にあふれるビルとして設計をデザインした。緑に囲まれ、都会の中の静かな場所でもある日枝神社に隣接していることからも、同神社の緑に融合するような建物としても設計したという。「最近の森ビルはガラスを使用した『軽い』感じの外装が多かったが、品格のある落ち着いた色を基調色にした」と同ビル開発担当者。

 永田町駅、赤坂見附駅、国会議事堂駅、溜池山王駅の4駅に近いという便の良さ、永田町の官庁街や赤坂などのビジネスエリアにも隣接しており、将来的にオフィスエリアとしてのニーズの将来性があると見込み同地を開発。同所に隣接して「ザ・キャピトルホテル 東急」を中心とした「永田町二丁目計画」の再開発も進んでおり、相乗効果も狙う。

 日枝神社の緑と融合するよう、同ビルの屋上には400平方メートルのルーフガーデンを設置。同ビルは敷地面積を目いっぱい使い、本来屋上に室外機などの機械類を置く部分に工夫を凝らし、ルーフガーデンを設置する面積を確保。ルーフガーデンの緑と日枝神社の緑がつながって見え、国会議事堂の眺望も意識した設計にした。

 ビル利用者にはリフレッシュできる空間として提供する狙いで、喫煙所や飲料の自動販売機も屋上に設置し、ルーフガーデンの利用を促す。水道設備も整え、ガーデンパーティーなどもできるようにした。ルーフガーデンを設けることで同社コンセプトである「ガーデンシティ」も打ち出す狙い。

 竣工は来春を予定。

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