虎屋、新春限定商品発売-「牛」をモチーフにしたえとようかんも

虎屋が販売する来年の干支に合わせた「牛」がモチーフのようかん「祝丑」のイメージ。

虎屋が販売する来年の干支に合わせた「牛」がモチーフのようかん「祝丑」のイメージ。

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 老舗和菓子店の虎屋(港区赤坂4)は12月より、期間限定で新年に合わせた季節の手作りようかんの販売を開始した。

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 新春限定で販売するのは「季節の羊羹 高根羹(たかねかん)」「御題羊羹 春の息吹(はるのいぶき)」「干支羊羹 祝丑(いわいうし)」の3商品。

 「高根」とは、「高嶺」などとも書かれ、高い峰や山を表わす言葉で、「高根羹」は「一富士、二鷹、三茄子」と新春の縁起物とされる富士山をモチーフにしたようかん。「御題羊羹」は宮中の新年の伝統行事である「宮中歌会始」のお題に合わせたようかんで、古くは1929年から行っていた企画であるという記録が残っているという。えとに合わせた「干支羊羹」は昭和天皇崩御で宮中歌会始が行われなかった1989年に「御題羊羹」の代わりに企画されたもので、1997年から毎年販売を行っている。

 「御題羊羹」「干支羊羹」は毎年、お題とえとが変わることから、毎年同社社内で企画・デザインを公募。製造担当の社員から営業担当の社員までそれぞれがオリジナルの新年のようかんを考案し、それぞれ約600ものデザイン・企画が集まるという。同社・社長や取締役、各事業部の代表が集まり、すべてのデザイン・企画を審査し、その年の新年のようかん選出し販売する。「毎年社内で公募することで商品の真新しさを演出するだけでなく、社員のインセンティブにもなっている」(同社広報担当者)。

 「御題羊羹」は来年の宮中歌会始のお題である「生」にちなみ、今回は植物の芽吹きを思わせる「春の息吹」というようかんを考案。緑の練りようかんに、米を使用したピンクの道明寺羹を組み合わせ、若葉と花を表現。「干支羊羹」は牛の顔を正面から見たデザインで、紅白の練りようかんを使用することで「めでたさ」を演出する。「高根羹」は赤、白、緑の練りようかんを使用。「御題羊羹」と「干支羊羹」が4センチ程度の高さに対し、「高根羹」は約6センチとサイズを一回り大きくすることで、富士山の雄大さを表現しているという。

 価格は「季節の羊羹 高根羹」(1.5キログラム)=6,930円、「御題羊羹 春の息吹」(740グラム)=3,465円、「干支羊羹 祝丑」(740グラム)=7,465円。「季節の羊羹 高根羹」は12月1日より、「御題羊羹 春の息吹」「干支羊羹 祝丑」は12月20日より、それぞれ販売する。

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