食べる

赤坂の常國寺の精進料理教室が9年目 飲食店経営者も参加

初物のふきのとうを調理する浅尾さんと兵藤さん

初物のふきのとうを調理する浅尾さんと兵藤さん

  • 0

  •  

 赤坂の常國寺(港区赤坂1、TEL 03-3587-1498)が現在、精進料理教室「寺庵(てらん)」を開講している。

調理後の試食の盛り付けを行う兵藤さん

[広告]

 今年で9年目を迎える同教室は、同寺の衆徒であり、栄養士として国内外で活躍している浅尾昌美さんが1~5名の少人数制で調理法などについて指導を行うというもの。浅尾さんは「檀家さんに精進料理を振舞う際に、作り方を尋ねられたことが開講のきっかけ。自身の栄養士としてのキャリアも活かせるのではと思った」と話す。

 教室では野菜の皮やゆで汁まで活用した無駄のない調理法を指導する。浅尾さんは「『手間をかけて無駄を省く』というのが精進の心。肉も野菜も水も、自分以外のものをいただいて生きているのだからなるべく無駄にしないのがモットー」と説明する。調理法だけでなく、築地市場や東京近郊の農家に出向いて入手した季節の食材やその産地についての説明も実施。生徒の中には食に関する資格保有者や飲食店の経営者もいるという。

 ナチュラルフードコーディネーターの資格を所持する兵藤かおるさんも昨年5月から同寺で月に1度精進料理を学びはじめた。「資格を活かして新しい料理に挑戦したいと思い、寺庵で精進料理を学びはじめた。以前は『素材を活かす』といえば塩での味付けが多かったが、ここで和食の五味五法を学んだことで料理の幅が広がり、主人も喜んでいる。また寺庵では精進料理以外の和食も学べてうれしい」と話す。

 同寺では毎月の精進料理教室の他、四季の料理を学べる「年4回の四季の精進料理教室」、料理を初めて作る人、ブランクのある人などを対象とした初心者向けコース「和食のいろは」も用意(1回=8,500円、入会金1万円別途)。また入会金不要の体験コース(1回=9,500円)も受けることができる。

 浅尾さんは「寺庵を通して、食材そのものの味わいを存分に活かした味とその調理法を多くの人に体験してもらいたい」と参加を呼びかける。

赤坂経済新聞VOTE

今、赤坂にほしい施設は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース