日本三大祭り「山王まつり」-オフィス街を江戸装束の祭列が練り歩く

「山王まつり」の行列がオフィス街を練り歩く。

「山王まつり」の行列がオフィス街を練り歩く。

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 日枝神社(千代田区永田町2、TEL 03-3581-2471)が主催する「山王まつり」のメーン行事となる神幸祭が6月14日、晴天にも恵まれ盛大に行われた。

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 山王まつりは京都の祇園祭、大阪の天満祭と並び、日本三大祭りに数えられる祭り。徳川幕府三代目の徳川家光の時代からは、歴代の将軍が上覧する「天下祭り」として栄華をきわめ江戸三大祭りの筆頭でもあった。

 今年の山王まつりは隔年ごとに行われる本祭が行われる年で、本祭である神幸祭が盛大に執り行われた。神幸祭とは、神社の神体を神輿に移し、氏子各町を行幸する祭礼。

 山王まつりの神幸祭は鳳輦や宮神輿、神官、神人、獅子頭による行幸の行列に各氏子町の山車が加わる壮大なもの。今年は衣冠などの神祇装束や陣羽織、唐袢纏などの江戸時代さながらの装束を身にまとった総勢500人が300メートルにも及ぶ華麗な祭列を作った。

 今年、山車として加わったのは、氏子町の山車である「惣町睦山車」(平河町~国立劇場)と「日本武尊山車」(日本橋~新橋)、今年の干支であるねずみの「干支山車」と「美少年山車」。

 祭列は午前8時に日枝神社を出発。氏子町である平河町、四谷、九段、麹町を通り、内堀通りから皇居の周りを回って、更に丸の内、日本橋、茅場町、銀座、新橋、霞ヶ関を巡り日枝神社という総距離約22キロに及ぶ道程を1日かけて練り歩いた。

 祭列が行幸する地区のほとんどが高層ビルが並ぶオフィス街。普段見ることができない江戸絵巻を思わせる壮麗な風景に通勤するビジネスマンや通学する学生の多くが足を止め、目を奪われていた。

日枝神社湖国の春を告げる祭り-日吉大社で「山王祭」、勇壮なみこし振りも(びわ湖大津経済新聞)神田明神で間もなく「神田祭」-アキバを神輿が練り歩き(アキバ経済新聞)那覇新港ふ頭で「那覇ハーリー」、25万人の来場見込む(那覇経済新聞)

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